90個ぐらい大小不一致な島でまとまってる澎湖諸島の中、海岸線が9kmほどある私有の島がある。
ここは朱鷺を家紋として身につけている、「左」の富豪一族が日本統治時代から所有している。

年季の入った当主が不明な原因で死亡した知らせが入ったため、今年の家族会議が例年より早い8月末にすることにした。
共に私有のクルーズ客船に乗って、一族は目的地へ向かう。
誰もが気になるのは、遺言状に遺産の分配があるかどうか。
 

誰も気づいていないのは、見たこともない怪奇な台風が近づいてること……。

 

東溟嶼大量殺人事件(1986年8月20日-21日)

 

豪華客船爆破事件のあと、生き残りが島に到着した。
一人の相続人が爆発で亡くなり、「左奏瀞」が相続人であると遺言に記されていたが、
石碑の謎を解けば上記条件を無視して相続権を得られる⎯⎯⎯様々な変数が、遺産をめぐる争いをさらに激化させた。
強烈な台風に襲われ、電話と無線がまるで使い物にならない。泊まってる洋風の屋敷以外行ける場所もない。
グロテスクな吸血鬼伝説と共に、煉獄のような恐怖が彼らに迫る。
 

予告状、碑文の謎かけ、惨殺、虐殺、連続殺人、怪盗からの挑戦状⎯⎯⎯
 

閉鎖された洋館内に知らない人の気配がする。これは心霊現象か?
隠された720トンの白金はどこにある?奇妙な碑文の謎かけは解けるのか?
伝説の怪盗「壱花」は島に潜んでいるのか?吸血鬼は本当に存在している?
犯人は一体誰?
 

……あと、何人死ぬ?

 

答えは泣き喚く波にしか知らない⎯⎯⎯
 

⎯⎯⎯しおこえのめぐ時に、残る。

 

 

 

 

メインキャラクター紹介